2013年5月26日日曜日

【体験談】 小周天が曲がった例

『通慧』1992年4月号より
K.Kさん

気功で心身の調和を

今年の九月に于先生の気功教室に入れていただくことができました。初回の授業が終わった時、身体中のバランスが整えられたような感じがし、気分がとても爽やかになっておりました。授業中も先生が一人一人の具合を整えて下さっている様な気がいたしました。
とにかく少し続けてお習いしようと決めました。二度、三度とお習いするとく予備式の段階ですぐ先生の方から私達の方に流れてきている力があることを感じられるようになりました。東京には珍しい田町のオリーブの並木道を歩いて毎週教室に通うことが楽しくなってまいりました。

十月に入りますと、一通りの動功をし終え、站とう功の姿勢を五分~十分程保持しておりますと、呼吸のリズムに合わせて頭の百会と会陰が弛緩しており、次第に二点が一体となり、身体の東縛が感じられなくなっている事に気が付きました。十月の或る日、私は于先生にこうした練功の状態の良否をお尋ねいたしました。
先生から「それは良いことだから文章にしてごらんなさい」とお言葉をいただきました。
まだ全くの未熟者ですし、意念をなるべく考えずに動功をまず身に学ぼうとしているところですので、その状態を正確に表現することは無難しいように思いましたが、以下にまとめてみました。
実を申しますと、私は十年程前に乳ガンの手術を受け、平成元年の正月には重い胸膜炎に患り四回の入退院を繰り返しました。その間には胸推の七番に放射線治療も加わりました。乳ガンとの関連が考えられました。それでも昨年の十二月には医師から「一億円の宝クジが続けて三回位当った快復だ」と云われ、力づけられたのでした。その闘病中の呼吸困難の最中に
 「あら面白や 息(生)きるとは
  目心(おのがこころ)の出(息)たり 入(息)ったり」
の詞が浮かんできました。真に一息の呼吸で入ってくる気によってこの世に御縁をいただいて私達は生き活かされていることを身を持って教えられたのでした。そしてその気が頭上から入り、下丹田に納まりさえしましたら元気になるのです。私の体もその時から快方に向いました。先天の気は腎に宿るということなのでしょうか。
今年に入って体も安定しておりましたので、于先生の御指導をいただいて自分でも気の流れを整えたいと思いました。
先生のお教室は満員の人でした。私はお習いする上で、その時、直接先生に示していただいた事だけを少しでも真似できたら良いとしました。その為、まだ先生の御本に目を通しておりません。空っぽの頭で先ず型だけを学ばせていただいております。家での練習は週に二、三度、朝の六時頃に小庭の草木を眺めながら楽しんでおります。夜は毎晩、経絡に沿って按摩気功を組み、母としております。

ところで、六つの動功中のことですが、順を追って認めてみますと
(1) 予備式 姿勢を構えますと、背骨が自然とすんなりと伸び、不備のまま放置しておいた自分の体をお詫びしたい気持になります。先ずはお日様に朝のご挨拶をいたします。
(2) 中宮納気 溜め込んでいた古い気と、その朝の新鮮な気との交換がなされます。
(3) 昇清降濁 身体の中央部がリラックスすることによって、体の上、下の連ながりができます。特に脇腹の章門の気の出入が行われ、それにともなって丹田が落ちつきます。尾抵骨から百会に向って上昇する流れを感じます。
(4) 啓関通慧 上からの明るい流れは、心身の自覚を促し、気分が一変します。
(5) 密精築基 天地の中での存在感を身で感じます。下腹が堅く引きしまっています。
(6) 元陽帰宅 体の上下の流れと、中央部でのまとまりとで、正中線の流れは、いよいよ盛んになり、督脈と任脈の流れがあることを感じます。
(7) 六合化一 広げた手の平から流れ込んでくる気は、自分もまた自然の活物であることを教えてくれます。
(8) 站とう功 五分程の站とう功をしておりますと、百会と会陰が一つになり始めます。その頃、静かに目を開じ、更に五分程の站とう功を続けます。身体の感覚が薄らいだ頃、もう一度、グーと響いて入ってくる力が下腹に納まり、足元から明るく拡がります。そして収功に移ります。

以上が動功の過程ですが、于先生の気功を1贋を追ってただ行っていさえすれば、いつの間にか自然の懐に包まれて息づいている、いとも自然な自分に出合うことができると云えるのではないでしょうか。

于永昌先生からの一言

この方は通慧功教室に入られてわずか二ヶ月間の練功でいろいろ素晴らしい現象が現れてきました。
その中で百会、会陰などの穴位(ツボ)が開いて天地(宇宙)間の満ち満ちた精気が体内に注ぎ込まれるようになって心身ともに快方に向うような体験をし、さらに督脈と任脈の流れ(実は小周天)もよく分かり、六合平秘功の六つの動作に対しても別々に良性感想をもって練功を続け、とても楽しんでいる様子です。
このように明るく楽しい気分で絶えず練功をすればガンも快方に向うにちがいないと思います。