2011年3月28日月曜日

【体験談】前立腺肥大の例

『通慧』1991年7月号より
大宮八幡宮権宮司
奥 重 視 (45才)

足が痺れて動かない!
 平成2年12月13日朝、私は起き上がって右足の異常に気がつきました。長く正座した後のように右足の甲の辺りが痺れているのです。「寝相が悪かったのかな」と思いつつ、ストーブで右足を暖めながらマッサージを続けましたが、一向に回復する気配がないのです。足首が上がらなく、歩くとスリッパが足からズリ落ちてしまうのです。「これはおかしい」と思い、直ちに近くの病院の整形外科へ駆けつけました。
 診察の順番を待つ間、いろいろな事が頭の中を駆け巡りました。一番心配したのは、脳神経方面の異常による「痺れ」ではないかということでした。診察・検査の結果「腓骨神経麻痺」で足の神経が何等かの原因で麻痺したもので、時間をかければ治るというので一安心しました。( 骨神経は、膝から下に2本の骨がありますが、その細い方の骨に関係する神経で、主に足首を持ち上げたり、足の指を反らせる筋肉に指令を与える役目をする。)医師から「昨日、何か変わったことはありませんでしたか、右足をどたかにぶつけたとか、転んだとか」と聞かれました。前夜、私は友人と11時ごろまで飲んでいたことを言いますと、「駅のベンチなどで居眠りをするなど、右足を堅い所に圧迫しませんでしたか」とも尋ねられましたが、そんな覚えは全くありませんでした。医師の見解は、「右足を圧迫した状態で眠ってしまい、酔っていた為に痺れに気が付かなかったのでしょう。神経は非常にナイーブな組織ですのでその可能性は充分にある」ということでした。職場でいろいろと問題があり、悩んでいましたので、そのストレスが大きく作用していることは自分なりに分かっています。
 気がかりなのは「治療法と治癒期間」でした、職業柄(杉並の大宮八幡宮で権宮司として神に奉仕している。)正月は大変忙しいので、それまでに治したかったのです。医師からは「神経の回復は非常に遅く、大体1日に1mm程度です。仮に10センチほど麻痺しているとしたら、回復するのに約3ケ月かかります。治療法は神経の回復に効果のあるビタミンBを服用することと、痺れた部分のリハビリテーションです」との回答を得、更に「歩行中は充分に気をつけてください。自分で足首が上がっているつもりでも、実際そうでありませんのでつまづいて転んだり、交通事故に遭わないように注意してください」と忠告されました。
  「神経麻痺」というのは全く痛みを感じません。私の場合は、右足の甲の辺りが痺れた状態で、足首と足指が思うように動かないのです。麻痺する神経いかんで大変なことになるだろうな。脳神経麻痺で半身不随になったなどと聞くことがありますが、恐ろしい事だなあと思いました。やはり日頃から健康には充分注意をしなければならない。自分では30代のつもりでも身体のパーツはすこしづつ弱ってきており、メンテナンスを怠ると故障の原因になります。そんな意味では昔から男42才の厄年とは良く言ったものだと感心します。私見では寿命がのびて現実の厄年は10才程後、即ち50代の前半ぐらいではないかと思います。
 神社に奉仕する私にとって浅香(装束を着けた時に履く木製の靴で、スリッパのように足先をいれて、半ば引摺るようにして歩く)が持ち上がらず、また直ぐに脱げそうになるので階段の登りは苦労しました。更にきょ居(正座する前後の動作で、膝をついて両足の指を反らして立て、踵の上にお尻を載せる姿勢)ができないことでした。こまった事になりました。正月まで半月しかありません。何とか早く治したい一心で、妻が以前からかかっていた台湾入の鍼灸院で各種の治療を受けたり、知人の漢方医に診てもらい、特別の漢方薬も飲みましたがなかなか思うような効果が得られませんでした。結局、ビッコをひきひき年末年始の忙しい諸行事を何とか切り抜けました。
 正月の行事が一段落とした1月中旬、依然として回復の兆しがないのを心配した妻が思案の末、夫婦で以前から興味を持ちその効用を信じ、習得したいと念願していた「気功」はどうだろう、とあらゆる「気功教室」に電話で問い合わせてくれました。その中で私たちの考えとビックリ一致ししかも懇切丁寧に説明してくださった「国際気功協会」がいちばん適しているようなので、于永昌先生の「気功施術」を予約申込みをしておいたというのです。于先生の「気功施術」は申込みが殺到し、そうとう先でなければ予約ができないそうなのですが、電話をした日(1月18日)に丁度、21日午後5時30分からの気功施術のキャンセルが発生しており、運よく、その日にうけられることになりました。
 1月21日。ちょっとしたことで前日腰を痛めたにも拘らず妻は、思うように足が進まず階段でつまづく私の手を引き、寒風雨の中をJRr田町駅」から歩いて「国際気功協会」に辿り着きました。(右足首が動かない為、自動車の運転ができず困りました)事務室で事務局長と面談し、私の足のことと妻の腰痛のことをお話しししたところ「お二人で
気功施術を受けられたらどうですか」ということになり、于先生のお許しを得ていただきました。于先生のご指示で並んで仰臥すると、先生は足元の方にこられて手をかざしておられるようでした。暫くすると右足が暖かく感ずるようになり、気持ちが良くなりました。それから先生は、私どもの枕元の方に移られました。目をつむってじっとしていますと、頭のほうから両手両足の方に向かって何かがズゥーと流れて行くような、いや、駆け抜けて行くような感じがしました。(全身の血が両手両足の方に向かって一斉に流れ出したような感じでもあります)約30分の気功施術の後、先生が「いかがでしたか?」とお尋ねがありましたので、前述のような感想を申し上げたところ先生は「途中で足がビクリとしましたね」といわれましたが、私は気がつきませんでした。妻は「身体全体がフワーと持ち上げられたようで、腰の痛みは和らきました」と報告していました。事務室で2月からの「通慧功入門コース」に夫婦で加えていただく手続きを済ませ、お礼を申し上げて、自宅への帰途、私と妻は「気」の初体験に興奮してお互いに感じたことを話し合いました。

その日の夜のことです。私はうわ言のように「足が痛い、足が痛い」と言ったそうです。実際、右足の膝下から足首に向かう筋肉の所に鈍痛を感じた私は、「気」の効果に驚き、興奮してそれから朝まで眠れませんでした。翌日、神社で仕事をしており夕方に右足のリバビリテーションを試みたところ、かすかに親指が動くではありませんか、直ちに妻にこのことを電話で連絡し、喜びあったことでした。それから2回(一度は個人で二度めは集団で)の「気功施術」を受けることで、右足は親指のかすかな動きから徐々に他の指も動きはじめ、足首もすこしづつ持ち上がるようになってきました。あらゆる治療を1ケ月余りに亘って試みましたが、私の「腓骨神経麻痺」という病気に対してはこの「気功施術」に勝るものはありませんでした。
 下って、2月9日「気功体験コース)(毎月1回原則として第二土曜日に一般公開されている)に妻と次男(当時高校1年生)が参加し、于先生の手から出る「気」を目の当たりに見て興奮して帰ってきました。先生の手からは黄色の光線のようなものが、ものずごい勢いでシャワーのように出ていたそうです。また両手を合わせて一方の手に「気」を入れてゆくと、その指が伸びてゆくようすも経験してきました。
 火曜日の入門コースに通い始めて3回目のときです。その時は都合がつかず特にお願いして、月曜日の午前中のコースに振り替えていただきましたところ、于先生の奥様の相素貞先生ご指導いただくことになったのです。実技の途中で休憩の時、相先生は私の斜め前で受講していた女性に「あなたは目が悪いですね」とおっしゃいました。その女性が「ええ、目が悪くて困っています」と答えますと「通慧功を続ける事によって少しづつ良くなりますよ」と教えておられ、それから相先生は、私に向かって「あなたは右足が悪いですね」と言われてビックリしました。はじめてお目にかかり、何も話していないし、歩く姿をご竟になった訳でもないにの私の右足が悪いのをご指摘になったのです。そこで私は、今までめ経過をかいつまんでお話し申し上げました。見ただけで体の調子の悪いところがわかる、考えられないようなことですが現実に体験して驚いたり感心したり複雑な気持ちでした。「透視」と言うそうですが、訓練し鍛練した人間の力の不思議さを改めて知らされた思いです。
 右足は、3月中旬にはすっかり元のように回復しました。ありがとうございました。まだまだ「気」については何も解っていませんが、練功することによって大切・宇宙の「気」を自分の体内に取入れ、「邪気」を対外に放出し「元気」を高め、健康を維持増進できることは素晴らしい事だと思います。とかく科学万能の風潮が強い世相の中で、科学では説明できないことがいっぱいあって、「気」はその一つであることを体験したのは貴重な事でした。(平成3年4月24日記)